原価率が高すぎると失敗する?初心者がやりがちなキッチンカー経営の落とし穴

原価率が高すぎると失敗する?初心者がやりがちなキッチンカー経営の落とし穴

こんにちは、L/R KITCHENオーナーのりんです!

キッチンカーは、少ない資金で始められる飲食ビジネスとして注目を集めています。
しかし、「簡単に稼げそう!」というイメージだけで開業すると、
思わぬ落とし穴にはまってしまうことも。

その中でも、原価率の高さは、初心者が最も見落としやすく、
そして失敗に直結しやすいポイントです。

この記事では、キッチンカー経営における「原価率」の重要性や、ありがちなミス、
そして成功に導くための実践的な対策まで、詳しく解説していきます。
実体験ベースでお話ししていくので、
これから開業を考えている方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!

1. 原価率とは?キッチンカーにおける基本の考え方

原価率とは、「商品1つを売るためにかかる原材料費の割合」のことです。

例えば、

* 500円で販売する商品
* 材料費が150円だった場合

→ 原価率は30% になります。

この原価率というのは、実は商品ごとの収益性を判断するための非常に重要な指標です。
多くの飲食業と同じように、キッチンカーでも「原価率」はシビアに見ていかなければなりません。

一般的なキッチンカーでは、原価率は25〜35%以内が理想とされています。
これを超えてしまうと、他の経費(出店料・ガソリン代・人件費・包材費など)を
引いたあとに利益が残らなくなります。

つまり、「たくさん売っているのに赤字になる」なんてことが起こり得るのです。

特に移動販売であるキッチンカーは、
固定店舗と比べて回転率や天候の影響を強く受けるビジネス。
だからこそ、「一品一品でしっかり利益を出す」ことが求められるのです。
 

2. 原価率が高すぎるとどうなる?リアルな失敗例

開業初期の方に多いのが、
「こだわり食材を使って高品質な商品を提供したい」というケース。

気持ちはよくわかります。
ですが、以下のような結果に陥ることが少なくありません。
 

失敗例①:こだわりカレーを売って赤字に

* 仕入れ肉や野菜にこだわり、1食あたりの原価が450円
* 売価が800円だが、出店料20%+人件費などで実質利益ゼロ

➡ 「たくさん売れたけど、手元にお金が残らなかった...」

この例では、原価だけでなく出店料や人件費などを加味すると、
実質的な利益はほとんどありません。
つまり、「売れたのに儲からない」という状況に。
 

失敗例②:材料が多すぎて仕込み・在庫管理に苦戦

* トッピングを10種類用意していたが、人気の偏りで廃棄ロスが増大
* 在庫管理の手間が増え、作業時間もコストもかさむ

➡ 「原価率だけじゃなく、効率も悪化して失敗」

特に初心者は、「いろいろな種類を揃えた方がお客さんに喜ばれる」と思いがち。
しかし実際には、選択肢が多いことでオペレーションが煩雑になり、
結果として販売効率が落ちるケースも多く見られます。

3. 原価率をコントロールする3つのポイント

では、どうすれば失敗を防げるのでしょうか?
以下の3つのポイントを抑えることが重要です。
 

ポイント①:売価設定と原価を必ずセットで考える

商品価格を「なんとなく」で決めるのはNG!

* 原価率を30%以内に収める
* 価格と価値のバランス(見た目・量・満足感)

例:ドリンクやポテト系は原価が低いため利益が残りやすい。

また、「安ければ売れる」という価格戦略も危険。
安さで勝負するには、相当な回転率が必要です。
むしろ、価値ある商品を適正価格で売る方が、長期的に見て安定した経営につながります。
 

ポイント②:メニューの選び方に注意

原価率だけでなく、提供時間・保存性・回転率も合わせてチェック。

* クレープ:原価は安いが、手作業が多く時間がかかる
* フライドポテト:原価安め、提供も早く、まとめ売りしやすい

▶ 売れるメニュー = 原価・オペレーション・スピードの総合力!

これを意識せず、「自分が好きなもの」「作っていて楽しいもの」だけで
メニューを決めてしまうと、利益がついてこない可能性が高まります。
 

ポイント③:無駄なロスを出さない仕組みづくり

* トッピングを絞る
* 食材の共通化(複数メニューで使い回せる)
* 売上データを見て発注量を調整

ここを徹底することで、原価率が改善するだけでなく、
オペレーション効率も上がり、結果として利益率がアップします。
 

5. L/Rの実体験から学んだリアルな対策

私自身、キッチンカー開業初期は「こだわり=美味しさ=売れる」と思っていました。
でも、美味しくても利益が出なければビジネスとして継続できません。

だからこそ、原価と売価のバランスを徹底的に見直しました。

* トッピングを削減
* 単価を50円上げても満足度が下がらない工夫
* 保存性の高い材料に切り替え

その結果、売上が同じでも利益が2倍以上に伸びたことも。

また、売上管理表を毎日つけて、「どの商品が利益率が高いのか」を可視化し、
定期的にメニューの入れ替えを実施するようにしました。
これにより、毎月の営業がどんどん安定してきたのを実感しています。

「美味しさ」と「利益」は両立できます。

そのためには、なんとなくの感覚ではなく、数字で経営判断をしていくことが重要です。

6. まとめ:原価率を制する者がキッチンカーを制す!

原価率は、キッチンカー経営において最も重要な数字のひとつです。

* 売れているのに赤字になる
* 効率が悪くて利益が出ない

そんな事態を避けるためには、開業前からの計画と検証が不可欠です。

L/R KITCHENでは、

* メニューの原価率診断
* 商品価格の設計
* 販売戦略のアドバイス

など、実践に即した無料相談会を行っています。

▶ 今すぐ相談してみる:https://88423.co.jp/lr/

利益を出すためには、ただ「美味しいものを作る」だけでは不十分です。
数字で見る視点を持ち、効率的に稼げる仕組みを持つことが、
キッチンカー成功の第一歩です。

「失敗しないキッチンカー経営」を目指すなら、
まずは原価率を見直すことから始めましょう!
 

L/Rオーナーりんちゃん

L/Rオーナーりんちゃん

キッチンカーL/R KITCHENの現役オーナー
コロナ禍の高校生活から一念発起してキッチンカーオーナーへ
当時17歳でキッチンカーを開業し、
行列のできるお店へ成長させた。

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